とんぼ玉の歴史

○そもそも、とんぼ玉って何?
とんぼ玉(蜻蛉玉)とは、ガラス製の丸い玉で、ひもを通すために穴のあいたものをいいます。ネックレスや衣装の装飾に使われたり、袋、巾着(きんちゃく)などの口ひもを通して束ねでしめるのに使われたりします。トンボの複眼に似ているからこの名がついたとの説が有力です。
○発祥の地は?
とんぼ玉は世界中の遺跡から出土していますが、最も古いのはメソポタミアのアッカド期、あるいはエジプトと言われています。
エジプト起源説が有力ですが、出土するとんぼ玉の数はメソポタミアの方が豊富です。
エジプトはもともと質素な農業国だったのに対し、メソポタミアは交易が盛んで装飾が好きだったようです。
ガラスの製法は4500年ほどまえにシリア、レバノン、イスラエルのあたりで発明されていたようなのでそれからまもなくとんぼ玉が作られたんですね。
○交易とともに世界に広がるとんぼ玉
とんぼ玉はすばやくヨーロッパに広がりました。カルタゴ、フェニキア、アレキサンドリアなど地中海の遺跡で見つかっているほか、ヴェネチア商人たちなどが交易とともにヨーロッパ全土に広めたようです。
中国では紀元前10世紀頃の玉が見つかっています。
はるばる中東から、西周の昭王の時代に大量に入ってきたようです。紀元前7世紀頃の遺跡からは、中国独自で作ったと見られるとんぼ玉が見つかっています。
○日本に伝わったのはいつ?
弥生時代の遺跡からとんぼ玉が出土しているそうなので、日本に伝わったのは相当な昔ということになります。中国から伝来したと思われますが、そのオリジナルはエジプトだとのこと。とんぼ玉は大昔から商人たちによって長い距離を運ばれてきたんですね。
ちなみに、「とんぼ玉」という言葉は江戸時代中期ごろから使われており、日本独特の呼び名です。
○江戸とんぼって?
江戸時代に和とんぼ、あるいは江戸とんぼが盛んに作られるようになりました。これは長崎に中国・ヨーロッパのガラス技術が伝わり、その技術が大阪・京都・江戸などに伝わったものです。
江戸とんぼ玉の文化は、明治維新以降廃れていきますが、現代になってかつての和とんぼの美しさを復刻し、また発展させようという職人が出てきています。














































